出張着付けのよくあるトラブルとその回避法|プロが教える安心の事前対策

1. はじめに|出張着付けでもトラブルは起こり得る?

こんにちは、笹井美粧研究所の日野原です。
出張着付けは、ご自宅や会場でゆったりと支度ができる反面、当日に予想外のトラブルが起きることもあります。
「足りない小物があった」「時間が押して焦った」「動きにくくて疲れてしまった」…そんな声をこれまで何度か耳にしてきました。
ですが、ほとんどのトラブルは事前の準備とちょっとした工夫で防げます。
今回は、着付け歴13年・一級着付け技能士の私が、現場でよくある事例と安心の事前対策をご紹介します。


2. よくあるトラブル① 着物や小物の不足・忘れ物

最も多いのが「当日になって足りないものが判明する」ケースです。
特に忘れやすいのは以下の小物です。

  • 足袋
  • 腰ひも(予備も含めて4〜5本必要)
  • 伊達締め
  • 半衿をつけた長襦袢
  • 帯板・帯枕・帯揚げ
  • タオル(補正用)

回避法

  • 前日までに着付け師と持ち物リストを確認する
  • 小物は一つの袋にまとめておく
  • 足袋や腰ひもは予備を用意しておく

私の現場では、前日までにお客様へ「持ち物画像つきチェックリスト」をお送りし、LINEなどのメッセージで確認いただくようにしています。これで忘れ物はほぼゼロになります。


3. よくあるトラブル② 時間が押してしまう

出張着付けはご自宅や会場に伺いますが、当日は予想外のことが起きるものです。

  • 交通機関の遅延
  • 渋滞
  • 着物や帯の素材の相性や、体型に合わず時間がかかる
  • ヘアセットの追加希望

回避法

  • 集合時間は出発予定の30分〜1時間前に設定
  • 交通状況を考慮して、早めに到着するように手配
  • 複数名の場合は着付けとヘアセットを別のスタッフで担当し、同時進行にする

お客様には「予定より早く仕上がって困ることはない」とお伝えし、当店では余裕のある時間設定でお伺いしています。


4. よくあるトラブル③ 着付け中の体調不良

緊張や空腹、冷暖房の影響で気分が悪くなる方もいらっしゃいます。特に夏や冬は要注意です。

回避法

  • 着付け前に軽く水分と糖分を摂っておく
  • 室温を快適に保つ(夏は28℃以下、冬は20℃前後)
  • 苦しいと感じたらすぐ伝える

私共は帯を締める際には必ず「苦しくないですか?」と確認します。無理をしてしまうと、その後の移動や式中に体調を崩す原因になるので、遠慮なくお知らせください。


5. よくあるトラブル④ 着崩れや着心地の不具合

「見た目はきれいでも動きづらい」「座ると苦しい」などは、当日を楽しめなくなる原因です。

回避法

  • 動きやすさと美しさのバランスを重視した着付け
  • 事前に「長時間着用か、短時間か」「立ち座りが多いか」「食事はあるか」などの使用状況をヒアリング
  • 気になる部分は着付け中にその場で調整

特にお子様連れのママの場合は、抱っこや授乳の動きも考えて帯の位置や締め加減を工夫します。


6. よくあるトラブル⑤ 天候による影響

雨や雪の日は裾や足元が濡れやすく、夏は汗で着物が肌に張り付きます。冬は防寒不足で冷えることも。

回避法

  • 雨コート・草履カバーを事前に用意
  • 夏は吸湿性の高い肌着、冬はヒートテックやストッキングを重ねる
  • 移動はタクシーや車を利用して距離を短縮

私は雨予報の際は、前日までに天候に応じた持ち物をお知らせします。


7. トラブルを防ぐための事前対策まとめ

  • 持ち物チェックリストを使い、前日までに確認
  • 時間に余裕を持ったスケジュール設定
  • 当日の連絡手段(LINEや電話)を必ず確保
  • 体調・天候・動きやすさを事前に共有

8. おわりに|安心して晴れの日を迎えるために

大切な一日を、安心して、美しく。
笹井美粧研究所では、着物や小物の事前確認から、当日の体調や天候への配慮まで、お客様一人ひとりに合わせた丁寧な支度を心がけています。
「初めてで何を準備したらいいかわからない」という方にも、チェックリストや事前相談でしっかりサポートいたします。
七五三・お宮参り・ご結婚式など、大切な日の出張着付けは、ぜひ私たちにお任せください。

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